「うちは農作もしていますから、僕と使用人たちからの気持ちです」
と、爽やかな笑顔を浮かべながらの謙遜が返ってくる。
……ありがとうルス先輩。
おばあちゃんのことも気にかけてくれて。
あなたの優しさもまた魔法だ。
「江架、あなたこそ身体に大事はない…?」
「うん!…いろいろあったけどね、他にも助けてくれた人がいたんだ」
「…そう」
魔力は感じ合うことができる。
人それぞれに性格や特色があるように、私の魔力もまた、遠隔でおばあちゃんに伝わっていたのだろう。
それ以上の深読みはしないで、祖母は1ヶ月前と比べて瞳の色が変わった私をやさしく抱きしめた。
「あら…?江架の新しいお友達かしら…?」
そして、新しい顔ぶれたちに気づく。