「アネモス、そんなにはしゃがないで」


「えっちゃん、合格おめでとう」



追いかけるように入ってきたアレフくんとハオさん。

私のそばに来て、顔を覗きこんでくる。


変わらない毎日が今日にも、今にも訪れた。



「江架、大丈夫…?辛いの食べる?」


「あのねえアレフ。あのときはえっちゃんも食べてたかもだけど、そればっかだと飽きられるって」


「え…、嫌われる…?」


「あらら不安になっちゃった。んー、そうだなあ。女の子は甘いものが好きだったりするんだよ」


「甘いもの…、江架、江架は甘いものすき?俺もまた一緒に食べていい?」


「やだなにこの子。俺にないはずの母性をくすぐってくるんだけど」



いろいろあった。
信じられないことばかりがあった。

でも、この毎日がまた続いてくれるんだって。



「ふたりとも静かに。江架、疲れて寝ちゃったから」



夜巳おばあちゃんに良いお知らせができたなあ…。


魔力開花したよ。
学校もすごく楽しいよ。

あのね、初めてのお友達がたくさんできたよ───って。