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「さっそくだけど、今度の土曜日とかどう?」
お姉ちゃんにもらったスイーツバイキングのチケットを柊先輩に渡すと、当然のようにあたしの予定を聞いてくる柊先輩。
「12月1日からクリスマスフェアだって。ちょうどよかったね。きっとブッシュ・ド・ノエルやシュトーレンなんかもあるんじゃないかなあ。楽しみだね」
「いや、だから誰か一緒に行ってくれる人を誘ってくださいって……」
「うん。だから今誘ってるんだけど。ひょっとして茜ちゃん、甘いもの苦手だった?」
「いえ、大好きです」
「そっか。ならよかった」
そう言って、柊先輩がふわりとほほえむ。
「いや、だからそうじゃなくて」
「淳弥はデートで忙しそうだし、そもそもアイツ、甘いものあんまり好きじゃないんだよね」
だったらお姉ちゃんと行けばいいじゃないですか、と言おうとして、そういえば忙しくて行けないからってあたしにくれたんだっけと思い出す。
いやだからって、柊先輩と一緒に行くのはまずくないですか?
お姉ちゃんにもしバレたら、激怒じゃ済まないよね??
もし万が一、これが原因で二人が別れることにでもなっちゃったら……。
「さっそくだけど、今度の土曜日とかどう?」
お姉ちゃんにもらったスイーツバイキングのチケットを柊先輩に渡すと、当然のようにあたしの予定を聞いてくる柊先輩。
「12月1日からクリスマスフェアだって。ちょうどよかったね。きっとブッシュ・ド・ノエルやシュトーレンなんかもあるんじゃないかなあ。楽しみだね」
「いや、だから誰か一緒に行ってくれる人を誘ってくださいって……」
「うん。だから今誘ってるんだけど。ひょっとして茜ちゃん、甘いもの苦手だった?」
「いえ、大好きです」
「そっか。ならよかった」
そう言って、柊先輩がふわりとほほえむ。
「いや、だからそうじゃなくて」
「淳弥はデートで忙しそうだし、そもそもアイツ、甘いものあんまり好きじゃないんだよね」
だったらお姉ちゃんと行けばいいじゃないですか、と言おうとして、そういえば忙しくて行けないからってあたしにくれたんだっけと思い出す。
いやだからって、柊先輩と一緒に行くのはまずくないですか?
お姉ちゃんにもしバレたら、激怒じゃ済まないよね??
もし万が一、これが原因で二人が別れることにでもなっちゃったら……。