すると、萌ちゃんは小首をかしげて、
「てか、花宮くん、なんで大楠公園にいたんだろ?」
「え……?」
「昨日は運動部の活動日だもん。サッカー部も練習してたよ?」
萌ちゃんの陸上部と、サッカー部は同じグラウンドで練習している。
そういえばヘンだ。
クスノキの裏側で、何してたんだろ?
その謎は、その日のうちに解けたんだ。
◆
昼休み。
萌ちゃんは陸上部の用事があるとかで行ってしまった。
二年生に上がってから、後輩もできて、萌ちゃん、忙しそうなんだよね。
教室にひとり、ぽつんとなって、とたんに心細くなってきた。
見まわすと、女の子たちはグループに別れて、おしゃべりに夢中だ。
わたし、萌ちゃん以外に、気軽に話せる子っていないし。
部活だって、わたしは運動オンチだから美術部を選んだけれど、なじめなくてすぐに幽霊部員になってしまった。
萌ちゃんがいなかったら、わたし、ホントにダメなんだ。
三年生に上がったら、今度こそ萌ちゃんとクラスが離れるかもしれない。
いつまでも萌ちゃんに頼ってばかりじゃいけないって、頭ではわかっているけれど……。
「てか、花宮くん、なんで大楠公園にいたんだろ?」
「え……?」
「昨日は運動部の活動日だもん。サッカー部も練習してたよ?」
萌ちゃんの陸上部と、サッカー部は同じグラウンドで練習している。
そういえばヘンだ。
クスノキの裏側で、何してたんだろ?
その謎は、その日のうちに解けたんだ。
◆
昼休み。
萌ちゃんは陸上部の用事があるとかで行ってしまった。
二年生に上がってから、後輩もできて、萌ちゃん、忙しそうなんだよね。
教室にひとり、ぽつんとなって、とたんに心細くなってきた。
見まわすと、女の子たちはグループに別れて、おしゃべりに夢中だ。
わたし、萌ちゃん以外に、気軽に話せる子っていないし。
部活だって、わたしは運動オンチだから美術部を選んだけれど、なじめなくてすぐに幽霊部員になってしまった。
萌ちゃんがいなかったら、わたし、ホントにダメなんだ。
三年生に上がったら、今度こそ萌ちゃんとクラスが離れるかもしれない。
いつまでも萌ちゃんに頼ってばかりじゃいけないって、頭ではわかっているけれど……。


