ウソの魔法に、君とかかる (短)





「なぁ雫。いつ呼ぶの?」

「ん? なにを?」

「俺の名前」

「ぶッ!」



ある日、学校の帰り道。

今日も二人で歩いて帰る私たち。

そんな穏やかなムードの中、急に投下されたネズミ花火のような激しい動揺。



「く、くくく、黒瀬って、カッコイイ苗字だよね!」

「ほう~。じゃあ名前の瑚白はカッコよくないと?」

「そうは言ってないよ……!?」



一緒に帰るだけでもドキドキしてるのに、ましてや名前なんて……!



「みんなの前で告白はしてくれたのに、瑚白とは呼んでくれないのかー。そっかー」