ウソの魔法に、君とかかる (短)






その後。


私と黒瀬くんを含む関係者全員の聞き取りが終わった。

恭子ちゃんと女子グループは「ごめんなさい」と謝ってくれたけど、先生がいなくなったそばから「んだよ、ダル」と。私に目もくれず、どこかへ行った。


それ以来、女子グループと恭子ちゃんは、いつも一緒にいた。クラスの人と仲良くなることはなく、自分たちだけで過ごしている。

反対にクラスの皆は、恭子ちゃんを初めとするグループに一切話し掛けなくなった。何をされるか分からないから、目も合わせないようにしてる、とのことだった。


そうして時間が経つにつれ、恭子ちゃんは、クラスのマドンナでも人気者でも無くなった。


すると不思議なことに、

暗黙のルールも、
透明の「前ならえ」も、
いつの間にか教室からいなくなっていた。


クラスが、何かからのしがらみから解かれるような――そんな言葉にできない開放感を、私も黒瀬くんも、なんとなく感じた。