真珠の首飾り、あるいは女王の薔薇

二人で陛下に中座のご挨拶をする。


陛下ともご相談して、一旦帰宅して、翌朝、通常通り勤務に戻ってくる予定になった。


陛下は夜通し王配殿下と一緒に行動されるので、今夜ばかりは書簡をお送りしない。


珍しく、わたしの書簡卿としてのお仕事がない夜になる。気にせずゆっくり帰って、ゆっくりお昼頃に戻ってきてもいい。


ただ、それだとウィルが困ると思うわ。

せっかくなら明日も一緒に馬車に乗りたい。その方が一回で済むし、話しながら乗っていればあっという間だもの。


お仕着せは部屋に置いてあるので、朝、少し早めに登城して、準備をしてから勤務することになる。多分。


メルバーン公爵家自体は何度も訪れているし、何度もお世話になっているとはいえ、それは昼間、陛下の書簡に影響が出ない時間帯のこと。泊まったことはない。


疲れからばかりでなく、なんだか足がふわふわする。

 
馬車まで向かう間に詳細を話し合い、おおよそ何時に公爵家を出発するかなどを決めた。