ス、ステファニーだ!
 食堂の扉を開けて入ってくるその姿は、まごうことなき私の妻の姿だった。

 私はやろうと思っていたことを実践しようとして、一瞬心が拒絶したのか、体がこわばる。

(いや、だめだ。ここで怯んでいるようでは、ラブマイスター失格だ!)

 私はもつれそうになる足をなんとか動かし、ステファニーの方に走り寄った!



「ス、ステフ! きょきょきょ今日も一段と美しいな、マイハニー!!!」

「!??」

 私は走り寄った勢いのまま、ステファニーに抱きつき、震える声でなんとかその言葉を絞り出した。