「わたしっ、約束を守ります…!弥斗さんのこと、助けます!わたしに、世界を変える力なんてないけど…でもっ」
「詩伊…」
「弥斗さんが普通に生きられるように、普通の日常を過ごせるように、わたしの力を尽くします!」
お巡りさんだって間違えることがある。
だから、弥斗さんは悪い人じゃないんだよって、伝えなきゃ。
「わたしっ、交番に行ってきます!お巡りさんに、弥斗さんは悪い人じゃないって伝えに行かなくちゃっ」
イスから立ち上がって走り出そうとすると、ぎゅうっと、後ろから抱き止められた。
弥斗さんがぼそっと呟く声がする。
「俺の方が本気になるとか、冗談だろ…」
「弥斗さん、離してくださいっ」
「交番に行ったって、捕まるだけだ。連中は詩伊が思ってるよりずっと頭が固いんだよ」



