にっこり笑うと、弥斗さんはわたしを引っ張り起こして微笑み、ぐいっと顔を近づける。
またちゅーされる!と咄嗟に目を瞑れば、想像した感触はなく…何かが触れたのは、鼻の頭だった。
「たまにはこういうのもいいだろ?」
すり、として離れていったのは、弥斗さんの鼻。
は、鼻でちゅー、しちゃった…!?
かぁぁっと赤面すると、弥斗さんは満足したように笑って離れた。
「じゃ、今日もメシ、楽しみにしてる」
「は、はい…っ」
ご飯支度をする前に、この胸のドキドキを落ち着けなくっちゃ…!
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湯気の立つシチューを前に、「いただきます」と手を合わせる。
弥斗さんも小さく挨拶をすると、スプーンを持ってシチューとご飯を掬った。



