「俺はハムちゃん以外興味無いし、モテようが気にしなくていいのに」


「……そうは言っても…」


「俺がかっこいいのはしょうがないしさ、ハムちゃんはそんな彼氏を持ってることに誇りを持って堂々としちゃえばいいんじゃない?」


「……」


「『私の彼氏はこんなにイケメンなのよ!』ってドヤ顔でさ」


「…それ彰人が言っちゃうんだ」


「うふ♡ だって俺かっこいいもん」




わざとらしく頬に両手を添えてぶりっ子して見せる彰人に、私は呆れながらも吹き出してしまう。


まぁ、こんなにイケメンだったら自覚して堂々としてもらってた方が鼻にもつかないね。


そんなナルシストなところも好きだし。




「ありがと彰人。でもさすがにドヤ顔は無理だよ。
ていうか私も彰人が浮気しちゃうなんて微塵も疑ってないし」


「えぇ!? 俺のことそんなに信頼してくれてるなんて……ハムちゃん愛してる…ッ」


「ちょ、そんなことで涙目になる!?」




泣きそうな顔で私の手を握ってくる彰人に私はまた笑ってしまう。



あぁ、ほんとに幸せだ。

この幸せは間違い無く彰人のおかげ。


彰人がこんなに愛情表現してくれるから、私が不安になることもほとんどないし。


強いて言うなら、そんな彰人に釣り合ってない自分が嫌だってことくらい。


料理とか女子力とか美容とか、もっともっと自分磨きしなきゃ。