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大人になってからも何度か恋愛してきたけれど、なにかしら理由があって半年以上交際が続いたことがなかった。
それが、大ちゃんは違った。

付き合っていても決定的にダメなところは見当たらず、3年間も交際を続けることができた。
優莉奈自身、もうこの人しかいないと思えるた始めたの人だった。

それなのに今回もダメだった。
優莉奈は枕に顔をうずめたままキツク目を閉じた。

化粧も落としていないし、泣いてしまったせいでひどい顔になっている。
それでも今からお風呂に入って洗顔をする元気はなかった。

泣きつかれた体はベッドに沈むようにして動かなくなり、そのまま寝息を立てはじめたのだった。