初恋婚〜幼馴染のエリート同期と離れられなくなりました~

だけどなにも言うことができずにただ従う。
行き交う人々を見てみればやっぱり一樹へ視線を向けているように思えて、居心地が悪かった。

「単刀直入に聞くけど」
「え? は、はい」

緊張して声が裏返る。
なにを聞かれるのだろうかと想像を働かせる余地もなかった。

「優莉奈ちゃんは俺のことが好き?」
その質問に唖然として一樹の顔をみつめる。

まかさこのタイミングでそんな質問をされるとは思っていなかった。
明日お母さんが来るとかどうとか、そんなことじゃなかったわけだ。

「え、それは、あの……」
すぐに返事ができなくてしどろもどろになってしまう自分に優莉奈は慌てる。