沢山飲んだ優莉奈だが、翌日はスッキリとした頭で目を覚ますことができた。
スマホで時間を確認してみると朝の8時前だ。

「よし!」
気合を入れてシャワーを浴び、動きやすい格好に着替える。

それから軽くパンとスープの朝食を取ってマンションを出た。
外はとてもいい天気で、ニュース番組では全国的に晴れるだろうと言っていた。

雨の心配もないし、幸先がいい。
軽い足取りで最寄り駅へ向かうと、すでに俊介が待っていた。

「おはよう」
「おう、ちゃんと起きれたんだな」

「子供じゃないんだから、約束に遅刻したりしないわよ」
軽口を叩きながら構内の売店で駅弁とお茶を購入して新幹線に乗り込んだ。