―――――― 胸糞悪い話だ。 こんな男だと今まで知らずに付き合っていたなんて。 トキはどんな気持ちで私と居たのだろう。好きな人を見殺しにした男の元カノなんて、普通だったら優しくなんてできない。 誰も話さず、その場は時間だけが過ぎていた。 「すみませんでした」 最初に口を開いたのは冬弥だった。