助かるかもしれない命を見捨てるなんて、私が知らなかっただけで冬弥という男は昔から最低なクズだったんだ。 「なんであの日、救急車を呼ばなかった」 「………………」 質問に答えず黙ったまま。 「君は答える義務があると思うが?」 「………………あの日――」