甘すぎる嘘でからかう御曹司様、私と結婚して下さいますか?


「美都ちゃんが大好きだよ。君としか結婚したくない」

「あの日、美玲ちゃんのアパートで再会した日、嬉しくて堪らなかった。美玲ちゃんから聞いていた可愛い人の話が君だった時、やっぱり俺は君にしか心が動かないんだと思った」

「俺と結婚してくれますか?・・・・って、もうしてるんだけどね」

「ちゃんと俺と夫婦になってくれない?俺は、政略結婚なんてする男じゃない」

「俺は好きな人としか結婚なんかしない」


春矢さんが私を抱きしめる。

私は、ボロボロとこぼれ出した涙を拭くことすら出来なかった。