「可愛い力《ちから》だね、美都ちゃん」

「馬鹿にしてます!?」


「ねぇ、美都ちゃん。逆に考えれば、もう一回キスを許すだけで一緒に住まなくていいんだよ?」


「う・・・」


お、落ち着いて、私。

ここは先制攻撃だ。

私は思いっきり背伸びして、春矢さんの頬にキスをした。


「これでいいんですよね!?じゃあ、帰りますよ!?」


「ありがとう、美都ちゃん。じゃあ、ご両親には電話しておくね」


「え、約束とちが・・・」


「騙されやすいね、美都ちゃん」


「春矢さんの馬鹿ー!!!」


私の叫び声が周囲に響き渡る。


さぁ、明日からどうなるのでしょう?