「フェルナン、我が愛しの息子。先ほどの言動、報告を受けましたわよ。女性相手に怖い顔で『去れ』と命じるなんて、王家の紳士としてあるまじき行いです」
「以後、気をつけます……」
「よろしい」
フェルナンを叱りつけた王妃が、次に目を細めてこちらを見た。
「あらセレーナ、いたの? いつもどおり貧相で影が薄いから気付かなかったわ」
「……すみ、ません……」
「はぁ、相変わらず覇気のない娘。それしか言えないのかしらね」
「母上、それくらいにしてやってください。セレーナは例の件で、まだ体調が思わしくないのです」
「例の件、ねぇ……。王族たる者、暗殺になど怯えていては務まりません。そもそも、貴女がそんなにオドオドしているから狙われるんじゃなくて? フェルナンの隣に立ちたいのなら、もっと威厳を持ちなさい」
「すみ、ません……」
「はぁ、本当に嫌になるわ。いくら注意しても、それしか言わないのね。わたくしの助言を聞く気もないなんて、もうこれ以上我慢できませんわ」
「以後、気をつけます……」
「よろしい」
フェルナンを叱りつけた王妃が、次に目を細めてこちらを見た。
「あらセレーナ、いたの? いつもどおり貧相で影が薄いから気付かなかったわ」
「……すみ、ません……」
「はぁ、相変わらず覇気のない娘。それしか言えないのかしらね」
「母上、それくらいにしてやってください。セレーナは例の件で、まだ体調が思わしくないのです」
「例の件、ねぇ……。王族たる者、暗殺になど怯えていては務まりません。そもそも、貴女がそんなにオドオドしているから狙われるんじゃなくて? フェルナンの隣に立ちたいのなら、もっと威厳を持ちなさい」
「すみ、ません……」
「はぁ、本当に嫌になるわ。いくら注意しても、それしか言わないのね。わたくしの助言を聞く気もないなんて、もうこれ以上我慢できませんわ」



