「顔色、良くなりましたね。安心しました」
驚くほど優しい声でそう告げられて、ベアトリスは目をぱちくりさせてしまう。
「なんです? そんなに驚いた顔をして」
「だって、貴方が珍しく優しいから」
「まるで普段は嫌な奴みたいじゃないですか。俺はいつも優しいですよ」
クールなユーリスが珍しく子供のようなふくれっ面になり、ベアトリスはクスクス笑いながら「そうね」とうなずいた。
「神殿にいた頃から、ユーリスは私の悪いところを指摘してくれる唯一の助言者だった。なのに私は、貴方の思いやりに全然気付けなくて……後悔してるわ。ほんと、昔の私は間違いだらけの聖女。黒歴史ね! あーあ、時間が巻き戻らないかなぁ」
「過去は変えられませんよ」
「うん、そうね」
すっぱり言い切られて、ベアトリスは少しだけ寂しい気持ちになって目を伏せた。
しかし、次の瞬間には、驚きに目を見開くことになる──。
「ですが、未来は変えられます。今の貴女なら、きっと良い方向に」
「え……?」
ハッとして見れば、ユーリスは真剣な顔でこちらを見ていた。
「ここを出て、俺と一緒に王都へ行きましょう」
驚くほど優しい声でそう告げられて、ベアトリスは目をぱちくりさせてしまう。
「なんです? そんなに驚いた顔をして」
「だって、貴方が珍しく優しいから」
「まるで普段は嫌な奴みたいじゃないですか。俺はいつも優しいですよ」
クールなユーリスが珍しく子供のようなふくれっ面になり、ベアトリスはクスクス笑いながら「そうね」とうなずいた。
「神殿にいた頃から、ユーリスは私の悪いところを指摘してくれる唯一の助言者だった。なのに私は、貴方の思いやりに全然気付けなくて……後悔してるわ。ほんと、昔の私は間違いだらけの聖女。黒歴史ね! あーあ、時間が巻き戻らないかなぁ」
「過去は変えられませんよ」
「うん、そうね」
すっぱり言い切られて、ベアトリスは少しだけ寂しい気持ちになって目を伏せた。
しかし、次の瞬間には、驚きに目を見開くことになる──。
「ですが、未来は変えられます。今の貴女なら、きっと良い方向に」
「え……?」
ハッとして見れば、ユーリスは真剣な顔でこちらを見ていた。
「ここを出て、俺と一緒に王都へ行きましょう」



