医療班の聖女にベアトリスの治療を任せ、ユーリスが救護室から出ると、廊下に囚人が大勢たむろしていた。
「うぅっ、アネゴォ~!!」
「姉御、大丈夫かなぁ……まさか、このまま死んじまったり──」
「オイ、縁起でもねぇこと言うな! ベテランの聖女様が治療してくださってんだ、大丈夫に決まってんだろ!」
(こいつらの言っている『姉御』とは、まさかベアトリスのことか? とりあえず、邪魔だから退かせるか)
「お前たち、通り道を塞ぐな。それぞれの持ち場へ戻れ」
「なぁ、騎士のあんちゃん、姉御は無事なんだよなぁ?」
「ああ、命に別状はないから安心しろ。……ところで、お前たちは何故ベアトリス様を『姉御』と呼んでいるんだ」
「そりゃあ、あの方は俺たち脱走班のリーダーだからなっ!」
「おい、馬鹿! 余計なこと言うな!」
「え? あっ! まずい!」
ベアトリスについて自慢げに語っていた男が、別の囚人に肘で小突かれ、『しまった』という顔で口を噤んだ。
その場にたむろしていた囚人たちが一斉に慌てて、脱兎のごとく逃げていく。
(神殿では孤立していたのに、極悪囚人には好かれるとは。ベアトリスはカリスマ性が有るんだか無いんだか)
「うぅっ、アネゴォ~!!」
「姉御、大丈夫かなぁ……まさか、このまま死んじまったり──」
「オイ、縁起でもねぇこと言うな! ベテランの聖女様が治療してくださってんだ、大丈夫に決まってんだろ!」
(こいつらの言っている『姉御』とは、まさかベアトリスのことか? とりあえず、邪魔だから退かせるか)
「お前たち、通り道を塞ぐな。それぞれの持ち場へ戻れ」
「なぁ、騎士のあんちゃん、姉御は無事なんだよなぁ?」
「ああ、命に別状はないから安心しろ。……ところで、お前たちは何故ベアトリス様を『姉御』と呼んでいるんだ」
「そりゃあ、あの方は俺たち脱走班のリーダーだからなっ!」
「おい、馬鹿! 余計なこと言うな!」
「え? あっ! まずい!」
ベアトリスについて自慢げに語っていた男が、別の囚人に肘で小突かれ、『しまった』という顔で口を噤んだ。
その場にたむろしていた囚人たちが一斉に慌てて、脱兎のごとく逃げていく。
(神殿では孤立していたのに、極悪囚人には好かれるとは。ベアトリスはカリスマ性が有るんだか無いんだか)



