神殿で再会してから謝ろうとしたけれど、今更なんと言ったら良いか分からず。
そのうち顔を合わせるのが気まずくなって……。
(ユーリスは私の言動をたしなめてくれる、唯一の助言者だったのに……ひどい態度ばかり……嫌われるのも当たり前だわ……)
ベアトリスは薄れゆく意識を必死につなぎ止め、ユーリスの服をギュッと握った。
「大丈夫、すぐに救護の者が来ます」
心配そうな顔をした彼が、気遣わしげにそう言ってくる。
ベアトリスは小さく頷くと、必死に想いを伝えた。
「ユーリス……ごめんね」
か細いベアトリスの声を聞き逃すまいと顔を近づけたユーリスが、息をのんだ。
「むかし、傘をさし出してくれて、とても嬉しかったのに……拒絶してごめんなさい。ずっと、謝りたかったのに、なんて言えば良いか分からなくて……避けて、嫌な気持ちにさせちゃった」
心のまま告げれば、ユーリスは群青色の瞳を大きく見開いた。
「……わたし、素直になれなくて、ごめんなさい」
想いが溢れて、言葉と共に自然と涙がこぼれ落ちる。
「もういちど、最初からやり直せたらいいのに……」
(そうしたら、貴方は私を、嫌わずにいてくれたのかな?)
意識が急速に遠のき、まぶたを閉じる。
はらりとこぼれた涙を拭う手のぬくもりを感じながら、ベアトリスは深い眠りに落ちていった。
そのうち顔を合わせるのが気まずくなって……。
(ユーリスは私の言動をたしなめてくれる、唯一の助言者だったのに……ひどい態度ばかり……嫌われるのも当たり前だわ……)
ベアトリスは薄れゆく意識を必死につなぎ止め、ユーリスの服をギュッと握った。
「大丈夫、すぐに救護の者が来ます」
心配そうな顔をした彼が、気遣わしげにそう言ってくる。
ベアトリスは小さく頷くと、必死に想いを伝えた。
「ユーリス……ごめんね」
か細いベアトリスの声を聞き逃すまいと顔を近づけたユーリスが、息をのんだ。
「むかし、傘をさし出してくれて、とても嬉しかったのに……拒絶してごめんなさい。ずっと、謝りたかったのに、なんて言えば良いか分からなくて……避けて、嫌な気持ちにさせちゃった」
心のまま告げれば、ユーリスは群青色の瞳を大きく見開いた。
「……わたし、素直になれなくて、ごめんなさい」
想いが溢れて、言葉と共に自然と涙がこぼれ落ちる。
「もういちど、最初からやり直せたらいいのに……」
(そうしたら、貴方は私を、嫌わずにいてくれたのかな?)
意識が急速に遠のき、まぶたを閉じる。
はらりとこぼれた涙を拭う手のぬくもりを感じながら、ベアトリスは深い眠りに落ちていった。



