入室を促すように、ルーカスがベアトリスの背中に手を添える。
だが次の瞬間、彼は整った顔をしかめて「いててて!」と呻いた。
見れば、ユーリスが不機嫌そうな顔でルーカスの手の甲を思いっきり抓っている。
(え……なぜ?)
「兄上、みだりに触れないでください」
「お前だって、さっきベアトリス嬢の腰を抱き寄せていただろう?」
「俺はベアトリスの護衛騎士なので良いのです」
「へぇ~、騎士ねぇ~。へぇええ~」
ルーカスが訳知り顔でニヤニヤする。
それを一切無視して、ユーリスはベアトリスを居間にエスコートした。
気さくな兄とクールな弟。
容姿は似ているものの性格は真反対のようだが、気安い口調と軽口をたたき合う姿から、仲の良さが窺える。
ベアトリスとユーリスが着席すると、正面に腰かけたルーカスが「それにしても、大変だったねぇ」とさっそく話を振ってきた。
「すでに大体の事情は聞いて知っているが、ベアトリス嬢の口から改めて詳細を聞いても良いかな?」
ルーカスは相変わらず陽気な笑顔を浮かべているが、その眼差しは真剣そのもの。
ベアトリスは姿勢を正して経緯を話し始めた。
だが次の瞬間、彼は整った顔をしかめて「いててて!」と呻いた。
見れば、ユーリスが不機嫌そうな顔でルーカスの手の甲を思いっきり抓っている。
(え……なぜ?)
「兄上、みだりに触れないでください」
「お前だって、さっきベアトリス嬢の腰を抱き寄せていただろう?」
「俺はベアトリスの護衛騎士なので良いのです」
「へぇ~、騎士ねぇ~。へぇええ~」
ルーカスが訳知り顔でニヤニヤする。
それを一切無視して、ユーリスはベアトリスを居間にエスコートした。
気さくな兄とクールな弟。
容姿は似ているものの性格は真反対のようだが、気安い口調と軽口をたたき合う姿から、仲の良さが窺える。
ベアトリスとユーリスが着席すると、正面に腰かけたルーカスが「それにしても、大変だったねぇ」とさっそく話を振ってきた。
「すでに大体の事情は聞いて知っているが、ベアトリス嬢の口から改めて詳細を聞いても良いかな?」
ルーカスは相変わらず陽気な笑顔を浮かべているが、その眼差しは真剣そのもの。
ベアトリスは姿勢を正して経緯を話し始めた。



