言われてみれば、マリアの件だけでも、追跡、録音、防音、鏡を使用した連絡、合計で四種類の聖魔法を連続して使用していた。
「ちょっと前までは、簡単な治癒魔法を一回使っただけで疲れていたのに……」
そこでハッとしてユーリスを見上げる。
「ち、違うわよ! 呪具で他人の力を盗んでいるとかじゃないからね!」
「別にそれは疑ってない。今の君はそんなことをしないと、信じていますから」
「そう? なら良かった」
こちらを見つめるユーリスの眼差しは穏やかで、疑念の影はない。
本当に私のことを信じてくれているんだ……と思うと、言い知れぬ喜びが胸いっぱいに広がった。
それと同時に、トクン、トクンと鼓動が早まる。
なぜか急にふたりっきりの状況を意識してしまい、ベアトリスは慌てて取り繕うように言った。
「そっ、それにしても、騎士団に行ったフェルナン殿下、遅いわね~」
「そうですね。真犯人が亡くなっているせいで難航しているのでしょう」
そんな話をしていた時、ノックの音が響き渡り、険しい面持ちのフェルナンとポールが部屋にやって来た。
ベアトリスはフェルナンたちの物々しい雰囲気を察して部屋全体に防音魔法をかけ、いつも通り通信魔法で鏡にセレーナの姿を映し出す。
ベアトリスがすべての準備を整えると、フェルナンが『セレーナ殺害未遂の真犯人』について語り始めた。
「ちょっと前までは、簡単な治癒魔法を一回使っただけで疲れていたのに……」
そこでハッとしてユーリスを見上げる。
「ち、違うわよ! 呪具で他人の力を盗んでいるとかじゃないからね!」
「別にそれは疑ってない。今の君はそんなことをしないと、信じていますから」
「そう? なら良かった」
こちらを見つめるユーリスの眼差しは穏やかで、疑念の影はない。
本当に私のことを信じてくれているんだ……と思うと、言い知れぬ喜びが胸いっぱいに広がった。
それと同時に、トクン、トクンと鼓動が早まる。
なぜか急にふたりっきりの状況を意識してしまい、ベアトリスは慌てて取り繕うように言った。
「そっ、それにしても、騎士団に行ったフェルナン殿下、遅いわね~」
「そうですね。真犯人が亡くなっているせいで難航しているのでしょう」
そんな話をしていた時、ノックの音が響き渡り、険しい面持ちのフェルナンとポールが部屋にやって来た。
ベアトリスはフェルナンたちの物々しい雰囲気を察して部屋全体に防音魔法をかけ、いつも通り通信魔法で鏡にセレーナの姿を映し出す。
ベアトリスがすべての準備を整えると、フェルナンが『セレーナ殺害未遂の真犯人』について語り始めた。



