王妃を疑う言葉が喉まで出かかったが、もちろん迂闊に発言はしなかった。
いくらセレーナを嫁として認めていないからといって、正々堂々とした王妃が、こんなまどろっこしくて卑怯な手段を講じるとは考えにくい。
口を噤み思案していると、王妃が勝ち誇った笑みを浮かべた。
「では約束どおり、貴女とフェルナンの関係は終わりですわね」
「そんな……! あんまりです、母上! セレーナは立派に犯人を見つけたでしょう!」
「あれは実行犯。黒幕が野放しじゃあ、約束が果たされたとは言えませんわ」
「…………その黒幕というのは、実は母上なんじゃないですか?」
「なんですって?」
王妃が不愉快そうに片眉を跳ねさせるが、フェルナンは構わず続けた。
「母上は初対面の時からセレーナを嫌っていましたよね? わざと事件を起こし、短期間で真犯人を捕まえろという無理難題をふっかけ、破談の口実にした。違いますか?」
王妃がなにも言わず押し黙る。いや、言わずではなく、言えないのだろう。
……きっと、感情を抑えるのに精一杯で。
いくらセレーナを嫁として認めていないからといって、正々堂々とした王妃が、こんなまどろっこしくて卑怯な手段を講じるとは考えにくい。
口を噤み思案していると、王妃が勝ち誇った笑みを浮かべた。
「では約束どおり、貴女とフェルナンの関係は終わりですわね」
「そんな……! あんまりです、母上! セレーナは立派に犯人を見つけたでしょう!」
「あれは実行犯。黒幕が野放しじゃあ、約束が果たされたとは言えませんわ」
「…………その黒幕というのは、実は母上なんじゃないですか?」
「なんですって?」
王妃が不愉快そうに片眉を跳ねさせるが、フェルナンは構わず続けた。
「母上は初対面の時からセレーナを嫌っていましたよね? わざと事件を起こし、短期間で真犯人を捕まえろという無理難題をふっかけ、破談の口実にした。違いますか?」
王妃がなにも言わず押し黙る。いや、言わずではなく、言えないのだろう。
……きっと、感情を抑えるのに精一杯で。



