「た、たしかに、セレーナ様のリボンを盗みました。ですが! 毒虫なんて知りません!!」
「嘘をついてはダメよ……。事件当日、あの毒虫を見たのは、わたしと駆除した騎士のふたりだけ。なのに貴女はリボンを盗んだ日、わたしに『あんな気色悪いアカムカデ』と言いました……。犯人ではないのなら、なぜ知っていたの……?」
「そ、それは……だ、誰かに話を聞いたのかも」
「それは変ね……騎士が神殿と王宮で聞き取り調査をしましたが、あの事件に使用された毒虫が、猛毒アカムカデだと知っている者は……ひとりもいませんでした」
そうベアトリスが追求すると、マリアは顔面蒼白になりながらも気丈に言い返してきた。
「私は『アカムカデ』なんて言った覚え、まったくありません! セレーナ様の聞き間違いです!!」
(へぇ。まだ罪を認めないのね)
果敢に言い返してくるマリアの根性には感心するが、そろそろこの押し問答にも飽きてきた。
終止符を打つべく、ベアトリスは控えめに、だがはっきりと告げた。
「貴女の発言は聖魔法で録音していました……それでも、認めないというのなら──」
録音と聞いた瞬間、マリアはとうとう観念し、両手で顔を覆って泣き出した。
「わ、たしが……やりました……もうしわけ……ございません……!」
「嘘をついてはダメよ……。事件当日、あの毒虫を見たのは、わたしと駆除した騎士のふたりだけ。なのに貴女はリボンを盗んだ日、わたしに『あんな気色悪いアカムカデ』と言いました……。犯人ではないのなら、なぜ知っていたの……?」
「そ、それは……だ、誰かに話を聞いたのかも」
「それは変ね……騎士が神殿と王宮で聞き取り調査をしましたが、あの事件に使用された毒虫が、猛毒アカムカデだと知っている者は……ひとりもいませんでした」
そうベアトリスが追求すると、マリアは顔面蒼白になりながらも気丈に言い返してきた。
「私は『アカムカデ』なんて言った覚え、まったくありません! セレーナ様の聞き間違いです!!」
(へぇ。まだ罪を認めないのね)
果敢に言い返してくるマリアの根性には感心するが、そろそろこの押し問答にも飽きてきた。
終止符を打つべく、ベアトリスは控えめに、だがはっきりと告げた。
「貴女の発言は聖魔法で録音していました……それでも、認めないというのなら──」
録音と聞いた瞬間、マリアはとうとう観念し、両手で顔を覆って泣き出した。
「わ、たしが……やりました……もうしわけ……ございません……!」



