【書籍1巻発売&コミカライズ進行中】悪女の汚名返上いたします!

(なっ、ななな、なんて格好してんのよ、私は!)
 
 我ながら、びっくりするほど扇情的な姿だった。
 
 ただでさえ薄い夜着なのに、濡れたまま着たことで布地が張り付き、ところどころ肌の色が透けて見えている。

 男性の、しかも恋人や婚約者ではない相手に見せるには、あまりにもはしたない姿。
 
 思わず胸を隠して「破廉恥だわ!」と叫びそうになり、ベアトリスはハッと口を噤んだ。

 
 ──『貴女に興味ありませんので』

 
 以前、ユーリスにそう言われたのを思い出したから……。

 あの時は二度も「興味ありません」と言われて、私ってそんなに魅力がないの?と、傷ついたのを覚えている。

(ここで前回と同じ反応をしたら、それこそ自意識過剰よね?)

 ベアトリスはすっと顔を上げ、つんと取り澄ます。

 貴方のことなんて男として見ていないから、恥ずかしくもなんともないわよ~という雰囲気を取り繕い、平然を装って言った。

「ご忠告ありがとう。以後、気をつけるわ。じゃあ、あとはよろしくね」