すっかり忘れていたが、今日は神殿幹部が月に一度集まる定例会。
この日は、神殿侍女が会議の準備に追われて人手が足りなくなるため、マリアのような王宮侍女が穴埋めに来るのだとか。
(そういえば、あの毒虫事件があったのも定例会の日だったわね……)
「あの、セレーナ様? どうかなさいましたか?」
ベアトリスは「いいえ、なんでもないわ」と首を横に振り、化粧台の椅子に腰かけた。
マリアが「失礼いたします」と一声かけてから、器用な手つきでネックレスや髪飾りを外していく。最後にリボンを解くと、結い上げていた赤毛の長髪がはらりと背中にこぼれた。
マリアがうっとり溜息をつく。
「まぁ、なんて綺麗な御髪なんでしょう」
「そんな……わたしの髪なんて、全然……」
「ご謙遜しないでくださいませ」
「本当に、大したことないわ……だってこの赤毛、まるであの毒虫みたいで、気持ち悪いでしょう……?」
「そんな! セレーナ様の髪はすっごく綺麗な赤色です! あんな気色悪いアカムカデとは大違いですわ」
「そう? ありがとう。貴女はとっても優しいのね……あっ、あとは大丈夫ですから、もう下がって結構ですよ……」
「はい、かしこまりました!」
この日は、神殿侍女が会議の準備に追われて人手が足りなくなるため、マリアのような王宮侍女が穴埋めに来るのだとか。
(そういえば、あの毒虫事件があったのも定例会の日だったわね……)
「あの、セレーナ様? どうかなさいましたか?」
ベアトリスは「いいえ、なんでもないわ」と首を横に振り、化粧台の椅子に腰かけた。
マリアが「失礼いたします」と一声かけてから、器用な手つきでネックレスや髪飾りを外していく。最後にリボンを解くと、結い上げていた赤毛の長髪がはらりと背中にこぼれた。
マリアがうっとり溜息をつく。
「まぁ、なんて綺麗な御髪なんでしょう」
「そんな……わたしの髪なんて、全然……」
「ご謙遜しないでくださいませ」
「本当に、大したことないわ……だってこの赤毛、まるであの毒虫みたいで、気持ち悪いでしょう……?」
「そんな! セレーナ様の髪はすっごく綺麗な赤色です! あんな気色悪いアカムカデとは大違いですわ」
「そう? ありがとう。貴女はとっても優しいのね……あっ、あとは大丈夫ですから、もう下がって結構ですよ……」
「はい、かしこまりました!」



