爽やか王子様が、今日も私を口説いてくる。

「は、はあ?」

何言ってるの?という顔でりりを見たけれど、りりもなにやってんの?という怪訝な顔つきでこちらを見ていた。


「だって今日はぐれた後に合流してから美月、一条くんに対しての態度が変わってるもん」

「……はい?」


嘘でしょ?と聞くけど冗談を言っているようには見えない。というより無自覚だったか…と嘆息された。


「だって無表情がほんのちょっとだけど柔らかくなってたし、なんならたまに笑ってたし。水族館で何かあったのかなーってずっと思ってた。」

だから午後も一緒に行動する?って提案しようとしたけど、私たちはキャンドル作りしたかったし、あっちは鍾乳洞行くらしかったからやめたけどねーと笑うりり。


「………別に何も無い」

「はい嘘」

ポテチを頬張りながらで、何あったの?と聞いてくるので、正直に話した。




「……つまり喧し女どもを追っ払ってくれて、しかもストレートに言ってきたと?それにギャップ萌え感じて好きになったってこと?」

「言ってることが分からないけど好きになってはないから」

そこは訂正しておく。断じて好きではない。

「でもほんとに美月のこと好きなんだねー、一条くん」

ストレートに言われた言葉に押し黙る。
確かに一条日陽はどストレートに好意を向けてきた。今日だけじゃなく、今までずっと。

鈍感なわけで訳では無いので気づいてないなんてことはなく、揶揄われているかもなんて考えはもうとっくに無くなってしまった。

それくらい、好意を伝えてくるときの彼の目は本気なのだ。