溺愛バトル 〜二人のイケメンは愛したくて堪らない〜

家に帰った俺は、ベッドにダイブする。
枕に顔をうずめながら、今日のりさの顔を思い浮かべる。
真っ赤になって俯いているとこ、歩きながら顔をくしゃくしゃにしているとこも満面の笑みで笑っているところも。
やっぱり、全部好きだ。
今日は、世界一楽しい日だ、とまで思う。
ふと、気づいたことがあった。
高校のことは大体知っているけれど、中学校のことは何一つ知らないということ。
なにをして、どんな友達ができて、どんな人を好きになって、どんな人と遊んでいたのか。
知りたくて知りたくてたまらない。
今更、中学校時代に疎遠になってしまったことを後悔する。
「もっと早く気づけてたらな...」
悔やんでも悔やみきれないが、結局は今から頑張ることに落ち着いた。
りさに意識してもらわないといけない。
多分、雨霜も、りさのことを気に入っているだろう。強力なライバルだ。
「でも、何をすれば良いんだ....?」
俺は、女子になぜか囲まれてはいたが、恋愛などしたことはない。
駆け引きやら、告白やら、誰が誰を好きだかやら、よくわからないことばかりだ。

「俺、なんにもしらねぇんだな」
不器用すぎる自分に腹が立ってくる。

.....でも、これだけは本当に心の底から思う。
「とられたくねぇ...」