するりと紗羅の白い指にはめるとサイズがピッタリで安心する。真珠に負けないくらい紗羅は可愛いから、よく似合ってる。
「生まれてきてくれてありがとう」
「え……」
俯いてしまった紗羅。
……俺、なんかやらかしたかな?
気に入らなかったとか……?
「ごめん紗羅、気に入らなかったなら今すぐ変えに……」
「そんなわけないでしょっ……!ありがとう、理乃」
ポロポロ泣きながら抱きついてきた紗羅。こんな珍しいことないし、紗羅から抱きついてきてくれたという事実が嬉しすぎて死んでもいいと思える。
「紗羅、なんで泣いてんの」
「嬉し、すぎてっ」
笑って背中をさすりながら聞くと泣きながら答える紗羅。
よかった。てかやっぱ可愛すぎるだろ俺の彼女。にやけるのが抑えられない。
「紗羅」



