「や、それはわかってるけど……」
「じゃーいいでしょ」
帰ってきて、即寝室に連れていかれた私。
理乃は私を組み敷いて何回もキスするものだから、頭がくらくらしてしょうがない。
もはや今が何回目か数えられないほど。
滲む視界の奥で時計を見ると、もう11時。
撮影はあっという間に感じけど、思ったより時間がかかっていたらしい。
や、ヤバい!もう寝ないと明日起きれなくなっちゃう!
「よそ見、しないで」
「っん……」
口の中に侵入してくる理乃の舌。
熱に侵されて何も考えられない。
私の恥ずかしくなるほど変な声と、私と理乃の吐息が絡み合った音が頭の中に直接響く。
「やぁ、理乃……」



