超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。【番外編SS】



「あ、あはは、理乃くんもーちょっとだけ笑えるかなぁ?」


「あ?」


ぜったい無理。って言うような顔をした理乃。うわぁ、これは相当嫌っぽい。


理乃、作り笑いとかできなさそうだもんなぁ。


「ヒッ!い、嫌ならいんだよ。あはは……」


いやいや監督さん、理乃の圧力に負けてちゃダメですよ……。


うー……。ここは不憫な関係者のみなさんを助けたいけど、理乃を笑わせるかぁ。

でも理乃って面白いことして笑う人じゃないし。

「紗羅ちゃん。ちょっとこっち来て」


悩みこんでると、後ろから堀江くんにどこかへ連れていかれた。

場所は……。カメラの後ろ!?



驚いた表情をしている理乃。カメラの後ろの私たちを見てるから、自然とカメラ目線になって。