超人気アイドルの溺愛は、私にだけ。【番外編SS】



「へぇ、そんなに好きなんだ。いいこと聞いちゃった」


「わ、忘れてっ!」


どーしよっかなー?なんて言う堀江くんと押し問答をしているうちに、ダンスが終わったみたい。

理乃のダンスは本当に人を引き込む力を持ってると思う。

だから曲が終わったあとは、今までどこに行ってたんだろうっていう不思議な気持ちになっちゃうって、ファンの子たちが口を揃えて言っていた。

「はい!OKです!あと雑誌の撮影だけパッとやっちゃおっか!」

「はい」


指示された机とイスに座る理乃。対面の椅子にカメラマンが座ったから、やっぱり彼女視点がコンセプトなんだって理解する。


胸の痛みを抑えながら、見つめていると監督さんが苦笑いをして言った。