「だってさぁ、理乃、紗羅ちゃんと付き合うちょっと前、いつもに増して笑わなくなったんだぜ?しかも携帯確認しては、ため息ついて。ダンスの調子もあんまり良くなかったし」
理乃、やっぱり私の素っ気ないメッセージに気づいてたんだね。変な思い込みのせいで、本当に申し訳ない……。
「そうなんだ……。理乃はみんなと上手くやれてる?」
「うん!皆理乃のこと気にかけてるし、ダンスのこと教えてくれるから尊敬してるっ!」
「理乃、ほんとに柔らかくなったんだよ。もっとゴホービあげてあげて」
……そうだよね。ら理乃には今まで伝えられなかった分、これからたくさん思いを伝えていきたい。
もう逃げることなんて、絶対したくないから。
「氷室理乃さん入りまーす!」
衣装に着替えて登場した理乃。



