弱ってるような、可愛い姿に胸が高鳴ってしまって。


母性というのかな?が、反応してしまった。


「っえっと、じゃあ理乃が勉強教えてくれたらいいよ」


「え?そんなんご褒美じゃん」


「そんなこというならやめる」


「ジョーダンです」


正座して距離を保った理乃。私はくすりと笑って勉強道具を用意し始めた。


☪︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎


「で、この文法をここに当てはめる」


「あ、できた……!」


理乃の教え方はすっごく分かりやすい。さすが学年トップ。


1つ1つ丁寧に教えてくれるし、アイドルじゃなくて、先生でもありなんじゃないかなって思うほど。


「ここの単元は分かったかも。ありがとう、理乃」


「ん。ねー、紗羅」

「なぁに?」

「俺にゴホービちょーだい」