弱ってるような、可愛い姿に胸が高鳴ってしまって。
母性というのかな?が、反応してしまった。
「っえっと、じゃあ理乃が勉強教えてくれたらいいよ」
「え?そんなんご褒美じゃん」
「そんなこというならやめる」
「ジョーダンです」
正座して距離を保った理乃。私はくすりと笑って勉強道具を用意し始めた。
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「で、この文法をここに当てはめる」
「あ、できた……!」
理乃の教え方はすっごく分かりやすい。さすが学年トップ。
1つ1つ丁寧に教えてくれるし、アイドルじゃなくて、先生でもありなんじゃないかなって思うほど。
「ここの単元は分かったかも。ありがとう、理乃」
「ん。ねー、紗羅」
「なぁに?」
「俺にゴホービちょーだい」