右をむくとそこにはちょっとだけむすっとしてる理乃。
「り、理乃。ビックリさせないでよ……!」
「紗羅が律に釘付けになってるのが悪い。俺だけ見てればいいのに」
現場であるにも関わらず、耳元で低く囁いた理乃。体がビクンと震えて反応してしまう。
「っ、もう理乃!家に帰ってからにして……!」
「家?家に帰ったらイチャイチャしていいの?」
「あ……」
言い間違えた、って思ったときにはもう遅かった。
にやりと口の端を上げた理乃。私を映しているその目はどこか熱を帯びていて。
私今日、寝れるのかな……?
そんな照れくさい疑問が頭の中を駆け巡る。
手の中にはひんやり冷たいコーラ。
「ていうか理乃、コーラ買ってきてくれたの……?」
「ん。紗羅が暑いって言ったから」
「……ありがとう」



