「あ、ほんとだ」
凡ミスをしてしまったことに恥ずかしくなって誤魔化すようにえへへと笑う。
「はぁ、ほんとかわい」
さらりと、髪を撫でられる感触。
……なんで問題まちがえたのに撫でてくるの。
赤くなりながらじと目で見るけど気づいてなさげな理乃。
「紗羅、なんか顔赤い。暑い?」
「暑くなんか……、いや暑いよ!この部屋、サウナみたいだね!」
理乃に頭を撫でられたくらいで赤くなるのは子供っぽいと思ったから意地をはってしまった。
本当は全然暑くなんかないのに。
「ちょっと待ってて」
「え?」
なにかをしに出口の方へ向かってしまった。ちょっと待っててって……。



