一人でうんうんと頷き納得してから、私は璃瑠ちゃんのお話を聞いた。

 切り出し方が分かんなかったから、もう直球に。

「それで璃瑠ちゃん、一体何があったの? こんなところで一人で居るなんて……」

「……あたし、好きな人が居るんです。もうずっと、中学生の時から好きな人が。」

 璃瑠ちゃんの表情はとても悲しそうで、こっちまで苦しくなってくる。

 きっと、良い状態じゃないんだ。

 流石の私でもそう気付いて、なかなか声を出せない。

 けれど璃瑠ちゃんは話を続け、静かに目を伏せた。

「中1の時に好きになってから、付き合いたいって思うくらい好きなんですけど……全然好きになってもらえなくて。告白してもあっさり振られるし、特に最近は話しかけても冷たくあしらわれる事が多くて……苦しくて、ここに居たんです。」

「……諦められないくらい、その人のことが好きなんだね。」

「はい……っ、どうしてダメなのって聞いても教えてくれないし、あたしもう、どうすればいいか分かんなくってっ……」

 我慢していたらしい涙が、璃瑠ちゃんの頬を伝う。