【短】片想い、再会の時は奇跡のように



「…」


「…」


「…」




 沈黙が重かった。

 震えてしまう腕に気づいたのか、幸村くんは少し手をゆるめて。

 でも、すぐにぎゅっと腕をつかみなおして、「村雲…」と私の名前を呼ぶ。




「…俺、も…好きです」


「――……え?」


「…さっきの、俺の勘違いじゃなかったら…付き合って、欲しい」


「…!!」




 そんな。

 そんなことって、ある?


 信じられなくて、動けなくて…10秒くらい経ったあとに、ゆっくりふり返ると、幸村くんと目が合った。

 でも、幸村くんは頬を赤くして目をそらしてしまう。

 私も、つられるように、顔の熱を感じながらバッと横を向いた。


 …うそ。

 うそ…!




「…」


「…」


「…」


「…あ、あの…」




 声が震える。

 幸村くんの返事は「なん、すか」で。

 お互い、緊張してるのがバレバレだった。