【短】片想い、再会の時は奇跡のように



 晴斗くんはにっこり笑って、私の手をひっぱる。

 自然と体がこわばって、転ばないように足を動かすのがやっとだった。

 レジの前を通ってコンビニから出ると、雑誌コーナーのあたりにいた玲香と目が合って、助けて、と思わず念を送ってしまう。


 でも玲香は背中を向けて、お店の奥の方に行ってしまった。




「よし、2人きりになれた!」


「え、えっと…なに…?」


「あ、びっくりさせてごめん。2人きりで話したいことがあって」


「話したい、こと…?」




 駐車場に出ると、手を離してもらえて、少しホッとする。

 胸の前で手を握って晴斗くんを見ると、晴斗くんは、すー、はー、と深呼吸をして、私をまっすぐに見つめた。




「芽衣ちゃん。俺と、付き合ってくれない?」