【短】片想い、再会の時は奇跡のように

 3年でおなじクラスになったチャンスを活かせなかった俺は、本当に馬鹿だ。




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「うーん…これじゃ、間に合わないかもしれないな…」


「しかたないわね…みんな、ごめんなさい。この渋滞で会場に着けそうにないから、手持ち花火で我慢してくれる?」


「はーい」


「は、はい…!」


「大丈夫です」


「残念ねー」




 いつの間にか、渋滞に巻きこまれていたみたいだ。

 フロントガラスの先を見ると、たしかに道の先まで車がずらりと並んでいる。


 これに気づかなかったとか、俺、どんだけ村雲(むらくも)のこと意識してるんだ…。




「じゃあ、コンビニに行きましょう」


「あぁ」




 瀬戸山(せとやま)ってやつの両親が、前の席で話す。

 晴斗(はると)に誘われたときは、こんなことになるとは思わなかった。

 村雲と、もう1回会えるなんて。