【短】片想い、再会の時は奇跡のように



「…」


「…玲香?」


「え?あー、ごめん」




 ふと、となりの玲香が幸村くんをじっと見つめていたことに気づく。

 声をかけると、私を見て笑ったけど…。

 前の2人の目を盗むように、私に顔を寄せてささやいた。




「ねぇ、幸村くんさ、芽衣にだけなんかやさしくない?えらい素っ気ないのに」


「えっ?ゆ、幸村くんはみんなにやさしい人だよ…」




 きっと。

 女子とは距離を置いてるみたいだけど、見えないところで、みんなにやさしくしてると思う。

 だって、私にもやさしくしてくれてるもの…。




「そうかなぁ…。…ねぇ、幸村くんの好きな子ってどんなタイプなの?」


「…別に」


「教えてよ。それともあたしが当ててみよっか?んー、そうね。髪は長くて、大人しめの子?」


「…」