【短】片想い、再会の時は奇跡のように

 す、好きな人に見つめられるのって、こんなに緊張するものなんだ…。


 まっすぐな視線に耐えかねて下を向くと、私は「えっと」と少し上擦った声を出した。




「村雲、芽衣です…その、よろしくお願いします…」


「よろしく、芽衣ちゃん!シャイなとこもかわいい~。…いてっ、なにすんだよ千秋!」


「村雲は男が苦手なんだ、あんま絡むな」


「えっ、そうなの芽衣ちゃん?」


「え、い、いえ、いまはそんな…」




 胸の前で両手を振って、2人きりじゃなければ、と心の中で付け足す。


 それにしても、幸村くん、気づいてたんだ…。

 やっぱり、やさしい…。


 おずおずと幸村くんを見ると、また目が合って、だけど今度は幸村くんの方から目をそらされた。

 さっきみたいな緊張におそわれなくてホッとしたんだけど、ちょっとさみしい…。