【短】片想い、再会の時は奇跡のように

 …うそ、涙出そう…。




「芽衣?どうしたの?」


「えっ…?う、ううん、なんでもっ」


「また考えごと?」


「え、えっと…そんなところっ」




 ぎゅっと目をつむって、涙を追い払う。


 大丈夫、大丈夫。

 わかってたことだもの。


 私は力なく、玲香に笑いかけた。




「次、私たちの番だね…」


「そうね~。…あたしは瀬戸山(せとやま)玲香(れいか)。芽衣とはおなじクラスで意気投合したの。バカ晴斗とは残念ながら幼なじみ」


「失敬な!」


「はい、次は芽衣ね」


「無視すんな!」


「あ、あはは…」




 仲のわるい…ううん、ある意味仲がいい?2人に苦笑いして、前を向く。

 すると、幸村くんが少しふり返って、私を見た。

 目が合ってドキッとするけど、幸村くんの視線は私から外れない。