奏多「無礼じゃないよ?だってキミは僕のお嫁さんなんだからさ」


ぎゅっと抱きしめられる小春。涙を流す。


小春「……わかり……ました」

奏多「ん、やっとわかってくれたんだね」

小春「はい、さすがに間違えません!私はカナトくんのお嫁ではなく、奏多さんのお嫁。どっちも推しなことに変わりはないけど、“奏多さん”には呆れられないように頑張ります!」

奏多「ん、ありがとう」


ポンポンと頭を撫でられる。


奏多「じゃあ……小春ちゃん、いいね?」

小春「えっ?」

小春[じーっとこちらを見ている奏多さん。可愛い]

奏多「次はキミの番〜♡」




***


数分後

◯奏多の部屋


小春「はーぁ、はーぁ」


ぜえぜえと息を切らす小春。


小春(か、奏多さんのポーズ指定辛すぎた……ってか何より推しの前でブスな顔晒しまくるの辛すぎだ!!)

奏多「あーー♡マジ可愛かった……」


小春を気にせずに、きゅんきゅん写真を見てときめく奏多。


小春「か、奏多さん」

奏多「んー?どうしたの、小春ちゃん」

小春「私のアホズラ、さっさと捨ててください!」

奏多「……はい?小春ちゃんはこの世で一番美人だよ?いや、一番とかじゃなくて俺ん中じゃ小春ちゃんだけ可愛いから」


大きな両手で頬を包まれる。


小春「っ〜!?」
(そんな甘々マスク&ボイスで言われちゃったら、嫌でもちょっと私可愛いのかなっ?って魔法かかっちゃうよ!!)