◯リビング


奏多「……小春ちゃん?」

小春「丁重にお断りさせていただきます」

小春[私の目の前にあるのは……]


拳を握りしめて震える小春。


小春[フリッフリのフリルが付いた、可愛“すぎる”エプロンだった]

小春「せ、せっかくですし奏多さんが着てくださいよっ!」

奏多「えー僕が着ても需要ないよ?」

小春「いやありまくりです!!」

奏多「そうかなぁ?じゃあ僕が着たら、小春ちゃんも着てくれる?」

小春「えっ……そ、それはちょっと」
(うう……でも奏多さんのフリフリエプロン姿は見たい……!!)

小春(いや待てよ私……奏多さんのエプロン姿見るだけ見て、逃げればよいのでは……?)


ハッと思いついたような顔をする小春をジーッと見つめる奏多。


小春「わかり……ました。じゃあまずは奏多さんから!!」

奏多「はぁ……わかったよ」


◇数分後


奏多「……本当に需要あるのこれ?」

小春「あっ、ああっ……ありまくりですよ!!」

小春(ピッチピチだけど、フリッフリで可愛い……!!)

小春「さ、撮影は禁止ですか……?」

奏多「んー……そんなに可愛い顔されちゃったら仕方がないな」