小春「わ、わー!!ま、待ってください!!」


自分の顔の前で腕を構えて、奏多に触れるなんて失礼なことはせずにガードをする。


奏多「ん?なんで?俺たち付き合ってるでしょ?」

小春「ふぇっ……?」
(つ、付き合ってる?っていうかその時によって俺と僕どっちも使っちゃうの可愛すぎ……ってそうじゃない!)


その場で立ち上がってベッドから降りて、クローゼットの前にしゃがみ込んだ小春。


小春「やっぱり……やっぱり、推しとは結婚できません!」

奏多「あはは、何言ってんの今更」

小春「だっ、だって……!!奏多さんは色んな人に推されてて、きっと私なんかより美人の人といっぱい遊べるんですよ?なのに、どうして私を……」

小春(ん?言っといてなんだけどすごく嫌だな、美人好きで女遊ば激しいとか……)


複雑そうに下唇を噛み締める小春。