気がつけば、舞踏会まであと1日。
アレクサンドラとニーナは、応接室で城のコックご自慢のアフタヌーンティーを味わっていた。
「ねえ、隊長」
「なんでしょう、副隊長どの」
もはや、ニーナは隊長と呼ばれることを嫌がるどこか、アレクサンドラを副隊長と呼ぶようになっていた。
「今日もあのヘタレはリーゼ様と?」
「ええ。朝リーゼ様の朝食が終わるタイミングで、意気揚々と迎えに来ましたよ」
「まあ、ほんと生意気」
アレクサンドラは、マカロンを優雅な手つきで取る。
「リーゼ様がすっかり殿下を殿下だと思っていないですからね」
「でもそれは結局、ニーナの機転のおかげじゃない」
「否定はしません」
「それをあのヘタレ、『俺とリーゼ嬢はやっぱり運命の赤い糸で結ばれてるんだ』とか、盛大な勘違いを」
「いったい誰が糸結んでやったと思ってるんでしょうね」
ニーナは、ふうっと自分が淹れた紅茶を一口飲んでからため息をついた。
今日の紅茶も、すこぶる良い。
鼻を通り抜ける爽やかな香りを引き出した、自分の紅茶を淹れる腕に、ニーナは惚れ惚れした。
「そういえば、昨日どこかへ出掛けていたみたいだけど」
「ああ、これを取りに街まで」
そう言って、ニーナが取り出したのはリーゼのメガネだった。
アレクサンドラとニーナは、応接室で城のコックご自慢のアフタヌーンティーを味わっていた。
「ねえ、隊長」
「なんでしょう、副隊長どの」
もはや、ニーナは隊長と呼ばれることを嫌がるどこか、アレクサンドラを副隊長と呼ぶようになっていた。
「今日もあのヘタレはリーゼ様と?」
「ええ。朝リーゼ様の朝食が終わるタイミングで、意気揚々と迎えに来ましたよ」
「まあ、ほんと生意気」
アレクサンドラは、マカロンを優雅な手つきで取る。
「リーゼ様がすっかり殿下を殿下だと思っていないですからね」
「でもそれは結局、ニーナの機転のおかげじゃない」
「否定はしません」
「それをあのヘタレ、『俺とリーゼ嬢はやっぱり運命の赤い糸で結ばれてるんだ』とか、盛大な勘違いを」
「いったい誰が糸結んでやったと思ってるんでしょうね」
ニーナは、ふうっと自分が淹れた紅茶を一口飲んでからため息をついた。
今日の紅茶も、すこぶる良い。
鼻を通り抜ける爽やかな香りを引き出した、自分の紅茶を淹れる腕に、ニーナは惚れ惚れした。
「そういえば、昨日どこかへ出掛けていたみたいだけど」
「ああ、これを取りに街まで」
そう言って、ニーナが取り出したのはリーゼのメガネだった。



