「何だ、今は時間がないんだ」
「ええそうでしょうね。それだけの本を全て頭に叩き込もうとするのでは、いくら時間があっても足りないでしょう」
ニーナはそう言いながら、エドヴィン王子の本を無理やり奪い取った。
「ああっ何するの!?」
何故かアレクサンドラが悲壮な声をあげるが、聞いている場合ではないのでニーナは華麗にスルーすることにした。
もう、それくらいは許されるだろうと、肌感でニーナはわかるようになっていた。
「殿下。心にもない上っ面な言葉は、女には刺さりません」
「なん……だと……?」
「いいですか。殿下。そもそも、女という生き物がどういうものか、殿下は分かっていらっしゃるのではないですか?」
「どういう意味だ?」
ニーナは、ごほんとわざとらしく咳払いをしながら、こう言葉を続けた。
「女はですね、話したいんです」
「何?」
「殿下も、昨日リーゼ様のその………………迷惑なくらい暑苦しい推しカプ……つまり、殿下とアレクサンドラカップリング妄想話を……随分と我慢してきいていらっしゃったんです……よね」
ニーナの問いに対して、こくりと小さく頷いたが、そのげんなりした表情で、どれほどの圧がリーゼからかけられたのか、想像に難くなかった。
「ですが、殿下の凄いところはまさにそこなのです」
「すごい……ところ?」
ニーナは、大きく頷きながら、ここから大事な話であることを分からせるために、少しだけゆっくり、かつ声は大きめに言葉を紡いだ。
「リーゼ様は、別人と認識した状態ではありますが、殿下とのお時間を、それはそれは満喫したとのことでした」
「そ、そうか……」
「ここ、照れポイントじゃないですから。でも、これこそが唯一の、殿下の勝機ポイントなのです」
「「それは何!!」」
ニーナの後ろの方から、アレクサンドラもエドヴィン王子と声を揃えて尋ねてきた。
「1週間、リーゼ様の推し萌えトークの壁打ち相手になること。それこそが、殿下がリーゼ様のお心を掴む、最も効率的な作戦なのです」
「ええそうでしょうね。それだけの本を全て頭に叩き込もうとするのでは、いくら時間があっても足りないでしょう」
ニーナはそう言いながら、エドヴィン王子の本を無理やり奪い取った。
「ああっ何するの!?」
何故かアレクサンドラが悲壮な声をあげるが、聞いている場合ではないのでニーナは華麗にスルーすることにした。
もう、それくらいは許されるだろうと、肌感でニーナはわかるようになっていた。
「殿下。心にもない上っ面な言葉は、女には刺さりません」
「なん……だと……?」
「いいですか。殿下。そもそも、女という生き物がどういうものか、殿下は分かっていらっしゃるのではないですか?」
「どういう意味だ?」
ニーナは、ごほんとわざとらしく咳払いをしながら、こう言葉を続けた。
「女はですね、話したいんです」
「何?」
「殿下も、昨日リーゼ様のその………………迷惑なくらい暑苦しい推しカプ……つまり、殿下とアレクサンドラカップリング妄想話を……随分と我慢してきいていらっしゃったんです……よね」
ニーナの問いに対して、こくりと小さく頷いたが、そのげんなりした表情で、どれほどの圧がリーゼからかけられたのか、想像に難くなかった。
「ですが、殿下の凄いところはまさにそこなのです」
「すごい……ところ?」
ニーナは、大きく頷きながら、ここから大事な話であることを分からせるために、少しだけゆっくり、かつ声は大きめに言葉を紡いだ。
「リーゼ様は、別人と認識した状態ではありますが、殿下とのお時間を、それはそれは満喫したとのことでした」
「そ、そうか……」
「ここ、照れポイントじゃないですから。でも、これこそが唯一の、殿下の勝機ポイントなのです」
「「それは何!!」」
ニーナの後ろの方から、アレクサンドラもエドヴィン王子と声を揃えて尋ねてきた。
「1週間、リーゼ様の推し萌えトークの壁打ち相手になること。それこそが、殿下がリーゼ様のお心を掴む、最も効率的な作戦なのです」



